うつぶせ姿勢と赤ちゃんの発達
うつぶせで泣いてしまうのは、その姿勢が赤ちゃんにとってまだ負担になっているサインです。また、泣きはしないが、背中側が力み、頻繁に手で身体を持ち上げる動作ばかり出る場合も、体のどこにどのように力を入れて安定させればいいのか、動けばいいのか、認識できず、不快に感じることが多いです。
体の地図作り(ボディマッピング)は非常に重要なポイントです。赤ちゃんは生まれたばかりの時は口周りの感覚が特に発達していて、全身の感覚や自分の体の三次元的な認識はまだ未熟です。
効果的なアプローチ方法
1. 体の感覚を育てる工夫
- マッサージを通して全身の感覚を刺激する
- 手足を触れながら遊び、自分の体の認識を助ける
- 仰向け→横向き→うつぶせという流れで体勢変換する際、床に体を接したまま行う
2. 全身のリラックス状態を確認する
- 身体の感覚が入りやすくするためには、力みや凝りがない状態が重要
- リラックスできているとうつ伏せで肘がつきやすく、足も床に降りやすい
- 背中や肩に力が入りやすい子はマッサージケアが効果的
3. 背中や肩の緊張をほぐす
- 背中側の緊張がとれると、呼吸も横隔膜が動き、お腹の筋肉が使いやすくなる
- 背中に緊張があると、動きの際に緊張している筋肉が発動しやすくお腹の筋肉が育ちにくい
- 背中や肩に緊張のある子は、うつ伏せも手で押したり、背中の力が優位で、足が浮きやすくなる
4. お腹が使える身体を育てる
- リラックス状態ができた後、お腹の力を育てることが重要
- 仰向けで足上げができるようになり、お腹の力を上手く使えるようになると、自然とうつぶせの姿勢も安定する
- お腹の筋肉が発達すると、うつ伏せの際に、上半身を支える力がつき、無理なく肘をついたうつ伏せができるようになる
5. 子どもに合った自然な姿勢を大切にする
- 普段よくする姿勢が緊張の原因になっていることも
- 日常の姿勢を見直し、その子にとってリラックスできる姿勢を見つける
- 無理に理想の丸い抱っこなどを強制せず、その子がリラックスできる姿勢を尊重する
- 力みや凝りがマッサージで解消されれば、丸い抱っこもうつぶせの安定も、寝つきやご機嫌も良くなりやすい
まとめ
背中の緊張をほぐし、体の感覚を育てましょう。リラックスした状態からお腹の力を育てると、自然とうつぶせが安定してきます。詳しく姿勢を見て整えたい方は、個別レッスンにて一緒にリラックスできる姿勢をみつけていきましょう。