「自分の保育観と、組織のやり方がどんどんずれていく。」
12年、15年と公立保育園で働いてきたのに、気づいたら「これって本当に子どものためなの?」と自問しながら毎日をこなしている——そんな保育士さんは、少なくないと思います。
リーダーや主任という立場になるほど、自分の保育を深めることより、組織の方針を下の世代に伝えることが仕事になっていく。食育ひとつとっても、衛生面の都合で「本当は子どもの主体性を大切にしたい」という思いを飲み込む場面が続く。
今回ご紹介するSさんは、そんな葛藤を長年抱えながら公立保育士として働いてきた方です。
育休中に乳がんを経験し、「我慢して生きることに意味はあるのか」と自分を見つめ直したとき、子育て支援の新しいかたちと出会いました。
専門職として身につけてきたものを、もっと自分らしい支援に活かせるとしたら——Sさんの話から、そのヒントを探っていきます。
「したい保育」と「できる保育」のズレが積み重なっていった
Sさんはフルタイムの公立保育士として長年勤務し、復帰後はリーダー職に就いていました。
保育の現場では経験豊富なSさんですが、立場が上がるにつれて、自分の信念とのギャップが大きくなっていったといいます。
たとえば離乳食の場面。
Sさんは「赤ちゃんが自分でスプーンで掬って食べる体験」が発達にとって大切だと考え、すくいやすいワンプレートの提案をしていました。しかし組織の中では「衛生面」「配膳のタイミング」が優先され、そのこだわりはなかなか通らない。
「些細なことではあるんですけど、でもそこが発達にとっては大事だったりする。子どもが食べたいという主体性につながると思うんですけど、組織となるとそこよりも別のことが優先事項になってしまって」
とSさんは振り返ります。
さらにSさんを追い詰めたのは、発達支援に関する園の姿勢でした。
「ちょっと気になる子」が出ると、すぐ発達障害の枠で対応を検討したり、保護者や療育センターへの連携に流れてしまう。でもSさんは、「なぜそうなるのか」を体の発達から紐解いて、保育の中で変えていける可能性を感じていました。
「わからないから改善しないし、全部『気になる子』になっちゃう。そしてお母さんのせいになったり、療育に丸投げするという方向に行ってしまう」
——そのジレンマを抱えながら、自分が信じる保育を若い後輩たちに伝えることもできないまま、時間だけが過ぎていきました。
病気をきっかけに「このまま我慢して生きていていいのか」と気づいた
育休中、Sさんは乳がんの診断を受けます。
「明日死ぬかもしれない」と感じたとき、頭に浮かんだのは家族への思いだけでなく、こんな問いかけでした。
「自分が楽しくないのに、お母さんが笑っていなくちゃという支援をしていた。でも自分はできていたのか、って。なんか、いやいや待てよ、って思って」
ホメオパシーの専門家から「自分の思いを消化しきれていない人がかかりやすい」と言われたことも、深く刺さりました。
アドレナリンで乗り越えてきた若い頃とは違い、ずっと飲み込んできたものが体に現れていたのかもしれない——Sさんはそう感じたといいます。
そしてこの経験を機に、Sさんは子育ての姿勢にも変化が生まれました。
「子どもの昼寝をさせなきゃ」という外からの声より、子ども自身の意思を尊重することを選ぶようになった。「自分で決めたことが良かったか悪かったか、自分で感じたい」という気持ちが、育児にも仕事にも出てきたのです。
BCPとの出会い—「したい保育」が言語化された瞬間
Sさんが出会ったのが、BCP(ベビーコンディショニングプランナー)のメソッドでした。
骨格・筋肉・重力・脳の関係から赤ちゃんの発達を理解し、環境設定とマッサージ、そしてママの心のケアまでを統合した支援の考え方です。
「保育園の研修で一年間かける発達コーディネーター養成より、BCPの理論の方がよほど現場で使える。これを大学生のときに学べていたら、と思う」
とSさんはいいます。
BCPの理論を学ぶ中で、Sさんがずっと「大切にしたかった保育」が言語化されていきました。
- 離乳食の場面で感じていた「赤ちゃんの主体性」
- 気になる子への「発達障害という枠で見るのではなく体から考えるアプローチ」
- 後輩への「なぜそうなるかを具体的に伝える力」
それらがすべて、BCPの思想と重なっていたのです。
BCPが大切にしていること
BCPの核心にあるのは、「すぐに障害を疑うのではなく、まず身体とママの心のケアで改善できることがたくさんある」という視点です。
赤ちゃんの姿勢・反り・寝返り・ずりばい・ハイハイ・あんよ・お口の問題——これらは単発のトラブルではなく、骨格・筋肉・重力・脳の働きという発達の土台から紐解くことで、根本から変えていける。
そしてもう一つの柱が、ママの心のケアです。
市場は仏教の学びを通して「心が安定しないと何度悩んでも同じことを繰り返す」ということを痛感し、心の土台づくりを支援の中心に置いています。
「発達の云々も大事だけど、それよりも心。ここがないと何回でも悩むし、違うことでも悩むし、子どもが幸せにならない」
それは支援者自身も同じです。
自分の心の癖を知り、自分を満たすことができてはじめて、ママに本当の意味で寄り添える。BCPの養成講座では「心の土台セミナー」が並行して進む理由は、ここにあります。
公立保育士だからこそ持てる「強み」がある
Sさんがセッションの中で気づいたのは、長年公立保育士として働いてきた経験そのものが「強み」だということでした。
「公立保育園では未満児の保育ができない保育士も多い。BCPのメソッドを学んで、若い後輩に『この子、多動じゃない?』ではなく、『こういうマッサージをしてみて』と具体的に伝えられるようになりたい」
——Sさんが描いたのは、保育園に入り込んでサポーターとして動くイメージでした。
市場はこう伝えました。
「公立保育士としてこれだけ働いてきたというのは、もうそれ自体が強みです。プラス起業して実績を積んで、そこで得た変化を伝えたいから、という形で保育園に講師として関わる——というパターンもある」
地域で子育て支援を仕事にする形は、一つではありません。
- 発達教室の開業:マッサージ・環境設定・心のケアを統合したレッスンをママたちに届ける
- 保育施設へのサポーター・講師活動:現場の保育士に発達の視点を伝える
- 地域支援機関との連携:子育て支援センターや行政との協力で、乳幼児健診後の相談窓口などに関わる
- 小児科・行政との連携:「早期に気づいて、ここへ相談してね」という地域の仕組みをつくる
Sさんのように「起業」というイメージがまだ遠くても、まず学びを自分のものにして、今いる現場で実践しながら視野を広げていくことから始めることができます。
「誰かが幸せになったらいい」—それで十分なスタート地点
セッションの最後にSさんはこう言いました。
「誰の役に立つかもわからないし、もしかしたら自分がただ満足するだけに終わるかもしれない。でも学ぶことで、同じ保育士をしていても何か違うものはあるかな、って」
大きな夢がなくてもいい。「誰かの幸せにつながりたい」というその気持ちが、子育て支援を仕事にするための、十分なスタート地点です。
BCPの養成講座では、育休中・時短勤務中・復帰後と、それぞれのペースに合わせて学びを進めることができます。1年で卒業する人もいれば、3年かけてじっくり積み上げる人もいる。講座中にモニターレッスンで実践し、ママたちの変化を自分で感じながら、「これが私のやりたいことだ」という確信に変えていく仕組みになっています。
現場で「もっと一人ひとりに寄り添いたい」と感じてきた専門職の皆さんに、BCPは「その思いを仕事にする道」を一緒に作っていきます。
まとめ
Sさんのエピソードから見えてくるのは、こういうことです。
「したい保育があるのに、組織の中でできない」という葛藤は、あなたの感覚がおかしいのではありません。むしろ、その感覚こそが支援者としての核心です。
公立保育士として積み上げてきた経験は、地域の子育て支援にこそ活きる強みになります。BCPのメソッドを学ぶことで、その経験に「なぜ」という根拠が加わり、ママへの伝え方も、後輩への関わり方も変わっていきます。
「自分にもできるかもしれない」
——そう感じたなら、まず一歩だけ動いてみてください。
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