右足立ちお尻歩き…こんな動きで大丈夫?と不安だったママへ
- 「足の力はあるのに、ハイハイしない」
- 「お尻歩きばかりして、左右差が気になる」
- 「このまま立っちゃいそうで心配」
そんなお悩みはありませんか?ハイハイをせずにお尻で移動する(シャフリングベビー)には、実は「力み」や「身体の地図が曖昧」が背景にあることも。
実際のご相談例:Aちゃんのケース(11か月)
- 寝返りはできるが、うつ伏せが苦手でキープできず、すぐお座りになる。
- 座ると、右足立ちで座ったまま移動する。
- 物があるとすぐ立とうとする、まだ這ってもないのに不安。
- よく動くが、力みが強い
- お尻歩きが多くて、這わずに立ちそうで不安
- 左右差も見えるし、うつ伏せにさせても嫌がる。身体がゆがみそうで不安。
- 保健師さんに聞いても「個性」と言われるだけ…
体の使い方を増やす、環境設定とマッサージ
まず取り組んだのは、無意識に力んでいた部分をゆるめるマッサージ。
- 背中・右足・お腹・股関節まわり・足裏など
- 抱っこやおむつ替えのときにも、「左右両方の重心経験」意識づけ。
おもちゃの配置を変え、うつ伏せになりやすいお布団の斜面など用意。「寝返り→うつ伏せキープ→ズリバイ誘導」を日常の中でママの負担が無い程度から行うことを重視。
3週間後にはうつ伏せキープ→ズリバイ→ハイハイへ!
Aちゃんは、力みをぬくマッサージを重ね、お家の中の環境設定を整える事で、ママも動きを引き出す関わり方が分かるようになり、
- お腹をつけたままのズリバイ
- 両足を使った膝立ち
- 手をついて体を支える姿勢
が自然と出るように。
「ハイハイ練習」はしていないのに、自然と移行するように体が育っていきました。身体は準備が整えば、自然と次の発達の動きへと移行していきます。
ママの気づき:「教え込む」のではなく、「引き出す」関わり
「◯◯させなきゃ」ではなく、→「◯◯したくなるように支える」んですね!!と、レッスン中にママが伝えてくれました。
動きを引き出すには、毎日少しずつ、ママ自身がお子さんの好きな遊びや動きに気付き、その中で、環境設定を整える事が大切です。ママ自身、今まで見た事のない動きが出る事で楽しくなってきます。それが、親子双方にとって楽しい発達サポートです。楽しいと、快の神経伝達物質の効果で脳と身体の神経回路も繋がりやすく、動きも出やすくなっていきます。
ママも、新しい動きに嬉しくなり褒める、触れる、撫でる。そして、赤ちゃんは大好きなママに褒められ、触れられ、嬉しくなりもう一度やってみようとやる気も湧いてきます。このサイクルを大切にしましょう。
お尻歩きや方足立ちが気になる時のチェックポイント
- 背骨の動きを引き出すため、背中の筋肉をマッサージで緩めよう
- お座りの姿勢のままでもいいので、段差などに手を付く、さらに自重をかけるなど徐々に手を床や段差につく経験を遊びの中に入れてみよう
- お座り中に後ろから読んだり振り向く動作や、椅子の下をくぐる等、背骨の回旋、前屈、側屈を引き出そう
背骨の色んな動きを引き出すことが、姿勢づくりの土台となっていきます。
発達が気になるママへ:まずは“観察”と“関わり”から始めよう
- 今の動きはどこに力みや使いにくさがあるのか?→マッサージでケア
- 赤ちゃんは、何が得意で、何の遊びが好きか?→好きな遊びで環境設定
悩んでいる動きを「どう変えるか」ではなく、好きな遊びから「どう動きを引き出すか」が、発達支援の視点。
まとめ:その子の動きを活かした発達サポートでハイハイへ!
「できることを伸ばし、苦手なところは支える」それが結果として、ズリバイ・ハイハイ・おすわり・たっち…につながる。親子で楽しく、安心して発達を見守れるように、日常の中のサポートをこれからも届けていきます。
- 「お尻歩きばかりしていて心配…」
- 「立ちたがるけど、ハイハイしていない…」
そんな赤ちゃんのご相談も受け付けています。